【実体験】誘発分娩入院から帝王切開手術で子供を産むまでの記録②

前回の話を読んでいない方は、【実体験】誘発分娩入院から帝王切開手術で子供を産むまでの記録①を見てください。

誘発分娩入院初日

初日

午前八時に病院にたどりつき、受付を済ませると陣痛室へと案内されました。

陣痛室は10畳ほどの広さ。床には布団が敷かれ、部屋の端には陣痛時に使う分娩椅子や、エコーで使う機材などが置かれていました。

そこに持ってきた荷物を置くと、すぐに助産師さんから分娩室を案内されて

しばふさん

え、もういきなり生まれるの??

と焦る私。

しかし、助産師さんいわく、誘発分娩入院をしてから生まれるまでの期間は平均3-4日で、正直今日生まれるかは分からないんだとか。

というわけで案内された分娩室ではエコー内診を行い、

その結果をもとに必要な処理を考えて、誘発剤使っていくのだそう。

ちなみに食事についても私は体重とか尿検査などの検査があるかと思い、食事を食べずに病院に来てしまいましたが、どうやら食べてよかったらしいです。

その事を夫に伝えたところ「おいしいもの食べるのよ」と返事がきましたが、
もう病院にきちゃったしね、腹くくるわ」と男前な返事だけ返し分娩室へと入りました。

分娩室にて

分娩室に入り、そのまま分娩台に寝かされると、内診が始まりました。

いわゆる内診ぐりぐりがされるわけだけどもこれがやっぱり痛い。

内診ぐりぐりの際はなるべくリラックスをして深呼吸をすれば痛みが緩和すると、入院後三日目にして分かったけれど、当時は内診ぐりぐり恐怖症でリラックスできず。

内診の結果は以下のとおり

・子宮口は3cm。

・子供は全く降りてきていない

一週間前は1cmだったので、毎日3-5時間歩いたかいはあったと感動したのだけれど、出産開始となるのは10cmで、3cmなんて山で例えると登頂口でしかないんだとか。

結局、子宮口を内側から広げるバルーンを入れることが決定したのだけれど、バルーンを入れる手前で分娩室に一人の助産師さんが入ってきた。

「先生、ちょっと今いいですか?」
「え、いま診察してるんだけど今じゃなきゃだめ?」
「出血が止まらないんで、すぐに来てほしいんです」

その一言で先生の表情は険しくなり、

「ごめんね。ちょっとまっててね」

と言って先生は分娩室から出ていってしまった。

残される助産師さんと股をおっぴろげたままの私。

残された助産師さんいわく、どうやら緊急搬送が必要な赤ちゃんが出てきたらしく、そのまま30分が経過した。

この時、やっぱり出産は当たり前のことじゃないんだと改めて思うと同時、どこか不安に思う自分もいました。

それから30分後、ようやく先生が戻ってきたかと思えば別の先生に変わっていた。

この別の先生というのは、妊娠してから誘発分娩に入る直前までの診察を担当してくれていた先生のうちの一人で、私と夫は「亀先生」と(心の中で)呼んでいました。

補足
なぜ亀先生かというと、診察後私たちに説明をしている最中だというのに「ん、なんだこれ。」と先生のデスクの端に置かれた亀のぬいぐるみ?を手にとっていじくりまわし、「あ、メジャーか」といったからである。

診察中(笑)と思ったのは言うまでもないけれど、結構さっぱりとしている先生だったので、ちょっと安心した。

そして改めて内診開始
先生が変わったということもあり、もう一度内診ぐりぐりをされるものの、

子宮口は3cmだけど、中が柔らかいのでバルーン処置は必要なしとの判断を受け、誘発剤抗生剤だけ入れることになりました。

この時、亀先生の方が内診が上手だったので、かなり救われました。。。

結局、誘発剤を打ったのは到着してから2時間半後の10時30分のこと。

分娩室を出て陣痛室へと戻ったのはそれから20分後のことでした。

陣痛室にて

陣痛室へと戻ると、なんだかじんわりと腰が痛い。

しかしこの時は「腰痛だなぁ」程度の痛み。

大体1時間ごとに点滴の量だか速さだかレベルを上げていくため、昼食を終えた頃には痛みが7分起きになっていました。

▼お昼ご飯

じんわりとはいえ腰が痛いのに「はーい、じゃあもっと強めますね^^」という助産師さん、まじどS。

そして14時、トイレにいったところおしるしが。
陣痛室へと戻って看護婦さんに報告したところ、看護婦さんがぎょっとした顔で私の腕を指さした。

注射をした部分がめちゃめちゃに腫れている。

なんというか腕の中に小さいスーパーボールが入っているような、そんな膨らみでした。

▼実際の写真

看護婦さんいわく、薬がきちんとした場所に入らずに別の部分に漏れている?んだとか。

結局、よくわからないけれど、注射を抜くことに。

注射を抜いた後は当然、もう一度注射をするわけだけどここで問題が発生。

別の場所に注射してもらったところが異常に痛い。もはや激痛で「痛い痛い!!」と叫んでしまうほど。

※ちなみに私は注射嫌いってわけでもないし、なんなら注射するところをガン見するタイプです。

あまりの痛みようだったらしく助産師さんも注射を止めて抜いてくれようとするのだけれど、

まさかの注射針が抜けず「あれ???抜けない????」と軽くパニックに。

もちろん私はもっとパニックに。

助産師さんは慌てて応援を呼んで、別の人に抜いてもらうもそこも腫れあがってしまいました。

しばふさん

なんでこんなに激痛だったんですか…?明らかに一回目と違って激痛だったんですけど…。
ごめんね痛かったよね。血管には刺さったんだけど弁(おそらく静脈弁)というものに挟まったか、刺さってしまい抜けなかったんだとおもうの…。

助産師さん

しばふさん

そ、そんなことあるんですか…
私も初めての経験だからとてもレアケースだと思います。

助産師さん

とってもレアケースだと聞いたがうれしくないし、またもや打ち直し。

この誘発剤を入れるための注射針は普通の針よりも太いので打ち直しが本当につらかった。

それからなんとか注射が打てた後は、このままお産になるかもしれないからと、赤ちゃんをB群溶連菌から守る抗生剤も入れることに。

しかし誘発剤を入れてから5時間半経過しましたが痛みは変わらずに16時頃を迎えました。

そこで陣痛室に先生がやってきて内診を行ったところ、進展がないため誘発剤の投与は終了に。

ただ、

・明日も朝から誘発剤の投与を行う

・可能性は低いが、このあと深夜にお産がくる可能性もある

という理由から注射針はそのままにしておくことになった。

誘発剤の投与が終わったところで、今日の内診も終了となったため明日の朝7時までは自由行動に。

とはいえもしかしたら破水がきてそのまま出産になる可能性も0%ではないといわれたので、

陣痛待機室からは外に出ることはなく一日目は終了となりました。

その日の夜

ちなみに通常の入院部屋と陣痛室では以下の決まりと違いがある。

通常の入院部屋
・面会はマルチルームのみ
・入院部屋への入室はNG
陣痛室
・陣痛室内での面会は可能
・滞在は24時間OK

通常の入院部屋の場合、夫が仕事帰りに面会をする。…というのはなかなか難しいのですが、先述の通り陣痛室では24時間面会OKであるため、仕事を終えた夫が様子を見にやってきてくれました。

・焼肉たべたい。

・産まれたら寿司食べるんだ…へへ…寿司を想いながら産むぜ…。

・このことりちゃんの新衣装かわいいいいいい。

そんなことをTwitterで呟けるほどの元気はまだあったのですが、

初日のトラブルもあったことで不安だった私にとって夫が面会に来てくれたことが何よりも嬉しかったし、ホッとしました。

結局その日は23時ぐらいまで話し込んで、私が眠ったのを確認してから夫は帰宅したと聞いたのですが、

夜に話し込んでいる最中、陣痛室の外からこれから出産を行うであろう妊婦さんの叫び声を聴いて

こんなに叫ぶほど痛いんだな…」とひやひやする気持ちでいっぱいだったし、

夫もまた「出産とはこんなに大変なんだ」と認識を改めたのだそう。

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